2023年振り返り
2023年も終わりますね。記憶があやふやな部分もありますが、こんなことがあったな〜という思い出を月ごとに書き連ねていきたいと思います。
1月
・新居の屋上で日の出を見た。私と同じように日の出を見にきた人たちと目が合って、「いや〜年が明けましたね」という会話をした。
・魔法使いと心を繋ぐ育成ゲーム『魔法使いの約束』にハマる(ハマった理由:万聖街のクリアファイル目当てで購入したアニメディアで特集が組まれていたため)。
年に一度近づく「大いなる厄災」と呼ばれる月に挑むため、21人の賢者の魔法使いたちと訓練を重ねつつ、共に様々な出来事を体験しながら、魔法使いの歴史と物語を知り、絆を深めていくという物語。メインストーリーも圧倒的な面白さだが、個々の魔法使いたちが看板になるイベストも存分に楽しませてくれる。ムル・ハートさん、私の友人になってほしい。
・Bondee(ボンディー)を始めたものの、2週間で飽きる。友達になってくれたフォロワーたち、ありがとう。
2月
・ムル・ハートのキャラクター香水を購入。時間が経つにつれて変化する香りで、かなり長持ちする。欠片ムルの性格っぽい香りがします。多面性って香りで表現できるんだね…?
・魔入間アニメ3期が面白すぎる。
3月
・給料低いのに労働量が多すぎる仕事を辞めたくて悩み始める。
・ムル・ハートの「今日済ませなくていいことを、今日済ませる必要はないからね!」という言葉に励まされる。
4月
・毎日仕事が忙しくて疲労困憊で涙が止まらなくなる。
・ムル・ハートのぬいぐるみを買う。
・ムル・ハートの親愛スト7話に出てくる「きみの世界に、きみの魂の感性以上に、大事なものなんてないんだからね。」という言葉に励まされる。
・前職の友達と大好物のピザを食べに行った。
5月
・ムル・ハートのアクスタを買う。
・仕事のストレスで過敏性腸症候群になる。
・疲れすぎて何もかも嫌になり、仕事を休んで入場料200円の森(?)に行って滝を見た。そこで仕事絶対辞めるマンになることを決意する。
6月
・仕事を辞めることを上司に伝える。給料上げるから今の時期に辞めないでほしいと言われたけど、それは無理ですと伝えた。せめてあと2ヶ月は残ってほしいとのことだったので、その提案は受け入れることにした。辞めると分かりながらやる仕事は全然辛くないから不思議だなと思った。
7月
・X(旧Twitter)がお終いすぎてマストドンを真剣にやり始めた。マストドンを真剣にやるとは…?
8月
・もうすぐで仕事辞めるのに行き帰りのバスが同じ新人さんに待ち伏せされる+休みの日も仕事に関係ないLINEが頻繁にくるということがあって上司に相談したところ、普通に問題になった。ちゃんと解決はした(相手は別部署に移された)。正直辞める人間にここまでしてくれるとは思ってなかった。
・ついに仕事を辞めて無職になる。ちなみに次の仕事は何をするのか考えていなかった。
9月
・無職生活を謳歌しつつ、生活するだけで減り続けるお金に絶望する。働き続けないと生活できない社会、おかしすぎない?
・やらなきゃいけないこと何も終わってねぇ〜〜〜〜と思いながらKindle unlimitedでエロBL読んでたら突然「「できない」んじゃなくてやらないから終わらないだけですよ 最後までやれば必ず終わります」という台詞が出てきて、なぜか奮い立たされたような気持ちになり、溜めてた書類の記入をすべて終わらせてハローワークに行った。職員さんに「行動が早い…!急にどうしたんですか?」と聞かれたけど「エロBLを読みまして…」とは言えないので、美味しんぼの海原雄山スマイルで乗りきった。
https://x.com/oishinbo_ch/status/1519632569062461441?s=20
・そんなこんなで面接に挑んだのだが、面接官2人が私の目の前で『プラダを着た悪魔』のミランダとアンディみたいな会話を繰り広げてて不安になる。しかしながら、なんと面接に受かってしまったので、その職場で働き始める。
10月
・新しい仕事も過酷すぎて死ぬ。覚えることが多すぎるうえに、一度聞いたことは二度と聞くな!みたいな職場で名探偵ピカチュウのショボボ顔になった。あと全員歩くのが早すぎて2秒出遅れただけで3メートルは離される。そんなことある?
11月
・仕事関係で毎日怒られるし、上司から激怒LINEが届く。
・出張で大阪(22時まで仕事)→東京(9時から仕事)→京都(9時から仕事)という鬼スケジュールを組まれる。
12月
・X(旧Twitter)で仲良くなったフォロワーとまほやく4周年ストアに行ったあと、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観に行って、一緒に帰った。
12月の後半にも会って、政治的な手芸部の展示を見たあと、駅前に行ってガザ地区で亡くなった人たちの名前を聞きながら赤い涙を描いた。そして『窓ぎわのトットちゃん』も観に行った。好きなコンテンツはもちろんのこと、政治や社会について一緒に話せるクィアフレンズができたことが嬉しかったです。
こうやって振り返ってみると怒涛の1年すぎる。あと仕事運が無さすぎる。
書けていないけど、私は1月から毎日まほやくをプレイしていて、今回それにかなり助けられたなと思う。シナリオライターの都志見文太さんがインタビューで「現実世界を強く生きられるような物語を」という思いを込めていると仰られていたけど、まほやくが無かったら今の私はもっと悲惨な状態だった気がする。アニメ化も決定したし(全貌はまだ分からないけど)!楽しみができた。
あと自分に新しい友達ができると思っていなくて、その点X(旧Twitter)には感謝しています。イーロンはクソだけどね。
そして2023年も相変わらず国と政治は最悪で、戦争や虐殺が起こり続けている。忘れないこと、学ぶこと、アクションを起こしていくこと。わたしにできることをやっていきます。
次は2023年に見た・読んだ・聴いたもので良かったやつを載せます。全ての作品に一言書くのは時間が足りなかったので、割愛します。
※作品の公開時期とかは関係ないです。
映画
・Everything Everywhere All at Once(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)
・ベイビーわるきゅーれ
・Free Guy(フリー・ガイ)
・The Bad Guys(バッドガイズ)
・Nimona(ニモーナ)
・メタモルフォーゼの縁側
・僕と幽霊が家族になった件
・ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
・⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎
・窓ぎわのトットちゃん
Everything Everywhere All at Onceは選択と存続と無限の可能性を豪華な演出で見せてくれたので、ドキドキワクワクしました。Free Guyは「ゲーム内で自己を投影できる存在がいる」「ゲーム内で現実の自分とは違う人生を送ることができる」「ゲームを通して現実の生活も頑張ろうと思える」など、色々な選択肢を提示しつつ肯定してくれるのが良かったです。Nimonaはクィアによるクィアのための物語で、真正面からマイノリティに寄り添った作品でした。⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎は「大義」「国家」のために死ぬことが美徳とされてきた時代(過去形で書いてるけど、この考え方は残念ながら今も蔓延っている)と家父長制の維持を否定し、過去現在の凄惨な事件や出来事を忘れないこと、そのうえで未来を語ることが描かれていたのが良かったです。そしてゲ謎の公開時期と同時に窓ぎわのトットちゃんを観ることができたのは貴重な体験だと思いました。
アニメ
・リトルウィッチアカデミア
・魔王城でおやすみ
・美少年探偵団
・スキップとローファー
リトルウィッチアカデミアは「信じる心があなたの魔法」というテーマ通り、周囲の人から「落ちこぼれ」「そんなことできっこないよ」と言われ続けても、いやできるよ!と断言する魔女アッコが主人公っていうのがもう100億点だし、その「信じる」行為の積み重ねで本当に世界を救っちゃうのが最高でした。美少年探偵団は入れるか迷ったのですが、キャラクターの言葉数の多さ・造形・色彩の豊さ・音楽が素晴らしくて魅せられてしまったので入れました。
ドラマ
・Abbott Elementary Season2(アボット エレメンタリー シーズン2)
・今夜すきやきだよ
・ブラッシュアップライフ
・実写版ワンピース
・君となら恋をしてみても
Abbott Elementary Season2の11話で、メリッサが「私を見下した奴は大勢いた。確認はしてないけど全員死んだはずよ」と言っていてゲラゲラ笑ったし、こういうスタンスで生きたいと思いました。今夜すきやきだよとブラッシュアップライフは久しぶりに日本のドラマで面白い!となった作品です。君となら恋をしてみてもも丁寧に作られたBLドラマでした。日向亘さんの演技が上手すぎてびっくりしました。
漫画(BL含む)
・白浜鴎『とんがり帽子のアトリエ』
・ヤマシタトモコ『違国日記』最終巻
・衿沢世衣子『1年1組 うちのクラスの女子がヤバい』『2年1組 うちのクラスの女子がヤバい』
・柴田文『日なたとたんぽぽ』『まだ始まったばかり』『スキップしたいな』
・セキモリ『恋心の果てない理屈』
・奏島ゆこ『また明日会えるよ』
・売野機子『インターネット・ラヴ! 』
・あるくジョー『ゴミ屋敷の鎌倉さん』
・田沼朝『いやはや熱海くん』
・和山やま『ファミレス行こ。上』
とんがり帽子のアトリエはこれからの展開が非常に楽しみな漫画です。魔法使いの掟と責任と自由の物語としても面白いし、そのうえで性暴力を軽視しない姿勢(該当ページの前に注意書きもある)やバリアフリーの話もしていて、いまの時代にこの漫画を読めることがすごく嬉しいと感じています。うちのクラスの女子がヤバいは「無用力」という能力が発現する思春期の女子たちとそのクラスメートの様子をコミカルに描いた漫画です。私は特にアンダーソン点子というキャラクターが好きで、「恋するポエム大募集!」の広告を見て詩を作ろうと思い立ち、恋が分かる本・恋愛を描いた少女マンガ・恋愛シュミレーションゲーム・恋愛映画にトライするも、結局「妄想ですら私には恋の言葉が出てこない」といったシーンが出てくるのですが、これ私じゃない!?となりました。インターネット・ラヴ!はラブリーでオシャレでハッピーで、読んだ瞬間松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」が鳴り止まなかったです。いやはや熱海くんは出てくる人みんな自分の時間を大切にしているのが好きです。人と出会うタイミング、交わすやりとりで自分の感じ方は常に変わるし、全く同じじゃない。人間は多面的だということがしっかり描かれています。
本
・三木那由他『言葉の展望台』
・リン・マー『断絶』
・ノーラ・エレングロース『みんなが手話で話した島』
・ケリー・バーンヒル『月の光を飲んだ少女』
・チェ・ウニョン『わたしに無害なひと』
・坂上香『プリズン・サークル』
・『ガールズ・メディア・スタディーズ』
・『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』
断絶は中国からアメリカに移民した主人公キャンディスの視点で語られる謎の感染症によっていとも容易く崩れていく社会基盤が描かれていました。資本主義への痛烈な批判と「繋がり」からの断絶。情景が鮮明に思い浮かびました。月の光を飲んだ少女は月の光を飲んで魔法の力を手に入れたルナが主人公の児童文学で、自我の芽生えと自己形成、周囲(人間と自然)との連帯の物語だったのが面白かったです。「狂った女」と呼ばれ幽閉されていた女性が、塔を抜け出して最後に自分の名前を得るのが好きでした。
2024年はもっとたくさん本を読みたいです。
音楽
・スヤリス姫(CV.水瀬いのり) / 快眠!安眠!スヤリスト生活
・VS AMBIVALENZ / スペシャル!
・IDOLiSH7 / WONDER LiGHT
・ŹOOĻ / Insomnia
・伊吹橙真(CV.梶原岳人)、ひゅーい(CV.田丸篤志) / Don't be Afraid
・舞台『魔法使いの約束』カンパニー / 出会いは満月の夜
・NCT 127 / 무중력 (Space)
・TAEYONG / 샤랄라 (SHALALA)
・NewJeans / Cool With You
・트리플에스(tripleS) / Rising
・XG / TGIF
上記の音楽は厳選しました。よく聴いた曲はSpotifyのプレイリストにまとめています。
2023年もお疲れ様でした。
来年もよろしくお願いいたします。
2023年9月によく聴いた曲
2023年9月によく聴いた曲をまとめました。
1.Teddy Riley feat. Tammy Lucas - Is It Good To You
New jack swingの曲を探してたときに見つけた。正直歌詞の意味はあまり好きではないんだけど、メロディが心地良くてずっと聴いてしまう。
2.Xscape - Love on My Mind
この人たちのジャケ写、一生見てられるくらい良いな…と思いながら一番最初に再生した曲。
XscapeのメンバーがTLCに「No Scrubs」を渡したとの記事を発見し、今日一のデカ声が出た。有名な話なんですか?知らなかったです。
3.未來少女 薄荷水晶(babyMINT) - Hellokittybalahcurri³ hellokitty美味しい
聴いている間、yabai…kawaii…!!何が起こってるの!?となった曲。コロコロ変わるメロディの手数の多さに終始圧倒される。kawaiiカルチャーを巧みに織り交ぜて完成度の高い曲に仕上げているのが流石すぎる。「Hellokittybalahcurri³ hellokitty美味しい」と「Polyphia - ABC feat. Sophia Black」をマッシュアップしたら面白そう。
4.未來少女 薄荷水晶 babyMINT - Nobody Luvs U ft.Karencici
これは良いジャージー・クラブ!!!!途中、Rihanna’s FULL Apple Music Super Bowl LVII Halftime Showの「Rude Boy」(4:18〜)みたいな音が入ってる。薄荷水晶、素晴らしいな。この人たちが出す新曲は必ず聴くと決めた。
5.Sabrina Carpenter - Nonsense
Sabrina Carpenterは映画内の演技しか見たことがない。たまたま観た映画3本(『友情にSOS』『トールガール』『Work It 〜 輝けわたし!』)に全部出演していて、この人好きだな〜と思っていたら歌手だった。この曲TikTokでも話題になってたらしい。全然知らなかったです。横に揺れたくなるようなR&B。
6.IDOLiSH7 - WONDER LiGHT
良い曲すぎるし真夜中の遊園地で踊って遊ぶアイドル最高か…?このMVを観てアイナナのアプリダウンロードしたしムビナナも観に行った(ムビナナでこの曲歌って欲しかった)あとびっくりしたのが、作曲・編曲がAyaseだったこと。Ayaseじゃん!って叫んだもん。私、Ayaseの「SHOCK!」もけっこう好きだよ。
7.YonYon,SUMIN,☆Taku Takahashi - Dreamin'
カンカンカン!!!!!!2ステップです!!!カンカンカン!!!!ソウル生まれ東京育ちのYonYonさん、初めて知ったと思ってたけど、Spotifyのお気に入りに曲がたくさん入ってた(そんなことある?)。ちゃんとアルバムを通しで聴きます。いいアーティストに巡り会えた。
8.moonO= - Love Set
すごく爽やかなR&BでテンションBUCHIAGEになった。この曲をおすすめしてくれたSpotifyありがとう。韓国語ができないからアーティスト情報の詳細も分からない。知ってる人いたら教えてください。この方の新曲も期待しています。
9.XG - PUPPET SHOW
またとんでもねぇ曲が配信された。メロディが好きです。あとMVがSFで壮大だった。設定が作られた社会規範やジェンダーロールを覆す(逆転させる)人形劇なんですね。「エンパワーメント」としてとらえることができるけど、「誰誰よりも上に立つ/操る側として支配する」系のエンパワーメントはお腹いっぱいかもしれない(私は下駄が履きたいけど、競争社会から降りたい人間でもある)。でも良い曲だ。
9月は新しい職場に入って忙しく過ごしています。10月も頑張るぞ。
想像力を奪うもの 〜 『ジェーンとキツネとわたし』
最近『ジェーンとキツネとわたし』というグラフィック・ノベルを読んだ。
※この本にはいじめの様子が詳細に描かれているため、読む際はフラッシュバックなどに注意
いつもクラスメイトからいじめを受けている主人公エレーヌが心の中で「わたしには、ツタみたいに伸びていく想像力があるのに、あの子が考えだす新しい悪口には、いつも不意をつかれる」と語っていたのが忘れられない。排除は人の想像力を容易く奪うものだ。それが当たり前となった生活に色はなく、見える風景も、自分の感情もすべてモノクロになる。
そんなエレーヌのモノクロ世界を彩ってくれたのはジェーン・エアを読んでるときと、美しいキツネとの一瞬の邂逅だけ。本を読んでるとき、そして珍しい何かを見つけたときに、モノクロの世界がカラフルな世界に変わる描写は良かった。最後はエレーヌにも新しい友達ができてハッピーエンドで終わったが、個人的にはモヤモヤも残った(その新しい友達がいじめを傍観していた人だったので、また同じようなことが起こったら…?という心配もある)
でも読んで良かったです。グラフィック・ノベルというだけあって、絵に迫力があった。