12/12〜12/18

12月の寒さを完全に舐めていた。新居は実際に住んでみないと勝手が分からないのは当然だし百も承知です!まぁでもなんとかなりますよ!と余裕ぶっこいていたら、窓から入ってくる隙間風が寒すぎて部屋の中にいるのにほぼ外だった。外の方が暖かいと思う。立地的にそうなることは理解していたつもりだが、これはあまりにも寒すぎるし凍死する。とりあえずホームセンターで売っている断熱カーテンを購入して取り付ける作業をした。ホームセンターはマジで便利。ホームセンターに行けばおおかた揃う。ホームセンターに住みたい。

 

f:id:InMyRoom:20221218164252j:imagehttps://youtu.be/tkzwXX53qQ8

 

最近の夜は決まって市販の鮭茶漬けを食べている。お茶の量は少なめにしてあの丸いカリカリの食感を楽しんでいるのだけれど、そういえばあの丸いカリカリってなんだ?と思って「お茶漬け 丸いやつ」で検索すると「ぶぶあられ」という名前であることを知った。京言葉で「おぶういかがどすか」は「お茶いかがですか」の意味で、「ぶぶ漬け」は「お茶漬け」になる。ぶぶあられの「ぶぶ」はここからきてるらしい。世の中知らんことが多すぎる。


この話に通じるかもしれないんだけど、私は知らなかったことを相手に伝えたときに「え?マジで知らんかったん?」と鼻で笑われると身構えてしまう。会話の流れでさらっと挟まれるのは大丈夫だし問題ないけど、知らなかったことにびっくりするわ的なニュアンスの場合はそれが話の主軸みたいになって「天然」とか「ドジ」というイメージが固定化されていくこともある。固定化だけだったらまだいいけど、それが小馬鹿にするような表情や話し方に繋がる瞬間が苦手だ。たぶんこれが身構えてしまう原因なのだと思う。私はいじりや揶揄いの対象になりたくないし、それは他者に対しても同様である。


そういえば学生の頃、出された課題に取り組む私を見て「真面目すぎる」「効率悪そう」と笑ったクラスメイトがいて、それがきっかけで「真面目は揶揄の対象になるんだ」「早さが重要なのに私は遅い」と悩んでいた時期があった。今思えばクソな話である。それを先生に打ち明けると「不真面目より断然いいじゃん」「要約しないほうがいい時もある」と言ってくれて、みんながみんな同じ歩調じゃなくてもいいということを学んだ。言葉は呪いにも救いにもなると実感した瞬間だった。目まぐるしく変化する生活の中で、無意識のうちに他者を見下したり置き去りにするような発言をしていないか、そして私にはどんな言葉が必要で、それが自身にどういう影響を与えるのか、考え続けていきたいと思った。市販の鮭茶漬けを食べながら。

 

金曜日は私の大好きなアニメ『万聖街』の放送日!デザイナーの仕事をしているダーマオがクライアントから無理難題を押し付けられている様子があまりにも可哀想すぎてとりあえずご飯いっぱい食べて休んでと願っていたら、ニールがラーメンを作って持ってきてくれて、しかもそのラーメンがびっくりするほど美味しそうで私は感涙した。絶体絶命の状況は何も解決してないし、ニールから「大丈夫?」という言葉をかけられたわけでもないのに、ダーマオのために作ったそのあたたかくて美味しそうなラーメンから「寄り添う姿勢」を感じた。私はこういう大変なときだからこそ「何も言わない」ことを選ぶニールの優しさと、それを分かって受け入れるダーマオの素直さが大好きだ。2人で並んで食べる絵面も「幸(さち)」だったし、ほんまええもん見せてもらいました。
あとリン先生とニックのテニヌ回も最高だった。いつも厳粛でみんなから「先生」と慕われているリンが、ニックの前ではくだけた感じになるの良すぎるんだよ。そういえば原作者の零子还有钞先生も「リン先生の権威性を揺るがすキャラクターが必要だと思って生まれたのが、ニック」と言っていたな。原作者の見せたいものとオタクの見たいものが上手く合致しており、何から何まで手厚すぎる。

www.tvguide.or.jp

リン先生、ニックにずっと翻弄されててほしい…と思っていたら、最終回って嘘だろ…!吹替版の放送は決定したけど、見られるのはまだまだ先だろうし…。これは原作を履修するしかない。そういえば零子还有钞先生、『女の園の星』最新刊読んだかな。中村先生と小林先生の万聖街パロが見てぇっ…!

 

今年の漢字が「戦」なの無理すぎない?いや分かるけども。分かってたまるか。

私が選ぶ今年の漢字は「己」です。

 

 

今はソン・ウォンピョン(著)、矢島暁子(訳)の『三十の反撃』を読んでいるんだけど、その中に印象的な言葉があった。

どんなにお金がなくても、月に一度ぐらいは映画や展覧会を観に行って外食するのが、私のポリシーだ。その程度の文化的なぜいたくは、私の自尊心に対する礼儀だ。

(P71) 

このあと主人公のジヘは「いつか文化関連の仕事をやりたいという夢に対する最低限の投資でもある」と言っていた。

hanmoto.com

 

今の国の状況や自分の生活で自尊心が失われつつあり、国民が負担や責任を背負わされるだけで、そもそも夢を持つことすらできない社会になっている。インボイス制度もそうだし、何もかも管理されるようになってそれが当たり前のように制度化されていく。声があるのに、その声を聞かない人たちが政治をしている。政治は日常と地続きであることを改めて痛感する日々だ…

 

 

 

 

 

 

クソッタレ!!!!!!!!!

 

ssl.jimin.jp

 

2022年ももうすぐで終わる。人生はどん底だけど物語に救われたし楽しかったこともたくさんあるので、また総まとめ記事とか書こうかな。

 

今食べてる鶏肉の野菜ロールうますぎて秒で腹の中に消えた。